興味を持っていただける場合には、登録フォームに記入してください。調整してご連絡します。

私たちは、情報価値を追求する次世代バイオテクノロジーを開発し、生物医科学・生物物理学における現象発見と機構解明、ヘルスケアやエネルギー分野の社会課題解決を、楽しく目指す研究室です。世界最先端の光学・電気・マイクロ・流体・ソフトマテリアル技術、情報科学、合成生物学を組み合わせた計測プラットフォームを創出することで、基礎科学の探求と並走して、ヒトの限界を根本的に超えるAI細胞診断や細胞シミュレータの開発、世界を変える分子・細菌・細胞を作り出すことを目指しています。

より具体的には、私たちは、生物学・物理学・化学などの旧来の分野にとらわれず分野横断的に、生命の構造や状態を読み取る高速・高精度な独自の光計測技術、光とゲノム配列計測をつなぐネットワーク化マルチモーダル計測、バーコード化するゲルなど多機能マテリアル、自由自在なマイクロ流体・液滴技術を巧みに組み合わせています。今、研究対象は、分子、エクソソーム、細菌、細胞、少数の細胞のインタラクション、オルガノイドと、幅広いスケールの対象に取り組んでいます。研究室メンバーは、光学測定、顕微鏡、マイクロ流体、生物学(薬学、免疫学)、情報科学、マテリアル、など、多様な専門家で構成されています。

異なる強みをもったメンバーが、学生・研究員の区別なく、互いに刺激・協力し合うのが太田研の極めて重要な文化です。主宰者が30代の若いラボであり、学生に対してスタッフの比率が高く、身近で手厚いガイダンスやトレーニングを受けることができます。研究室の全員が、一つの分野から専門性の切り口を学び、他分野に専門性を持つ仲間とのコラボレーションの術を学び(不可避)、重要な課題に取り組みます。尖った専門性を身につける、専門性を超えて価値を見出す思考を身につける、自分のシーズアイデアを実現して世界に届ける、これらに興味のある方はご連絡ください。国内外、産学にわたって展開する共同研究もおこなっています。科学と工学のさまざまな分野をまたぐ創意工夫を通して、世界のバイオテクノロジーの未来を切り拓く意欲を持つ、学部生・大学院生・研究員のコンタクトを待っています。

研究プロジェクト概要は、このページをご覧ください。

直近では、2024年4月20日(土)(第1回)と5月25日(土)(第2回)に、対面とオンラインのハイブリッド形式による学科の説明会があります。(出張中で、現地に当日行けません。ごめんなさい)。一番良いのは研究室に来てもらうか、オンラインで個別に時間をとって、雰囲気や細かい話をすることだと思います。

教員自己紹介・ひとこと

国内で大学卒業後、UC Berkeleyで博士号をとり、その中でJSTさきがけ研究者となり、現在に至ります。研究キャリアの中で、光学測定、顕微鏡、マイクロ流体、バイオ工学、情報科学、マテリアルと、異なる領域を渡り歩き、新たな知見や技術を融合させて価値を生み出してきました。研究室を立ち上げてからも、様々な新メンバーや共同研究者との出会いや議論の中から、日々新たなワクワクするアイデアが生まれ続けています。

生物・医学・物理・産業上の目的のために、異なる分野や技術や出会いを掛け合わせて、新しい価値を生み出す難しさと、面白さと楽しさを伝えることを重視しています。自分の専門性は大切に、仲間の専門も大切に、しかし旧来の縦割り専門の枠の中から勇気を持って飛び出して、独自の分野・コンセプトを作り出す。そんな自由な育成の場に飛び込んで、研究開発に没頭してくれる意欲ある学生を募集中です。

またテクノロジーは、研究室の外で使われて初めて、真の価値を証明できます。他の研究室が使うのも重要ですが、時には自ら実用化して、アカデミアの外に飛び出しても良いと思います。私自身も、大学教員であると同時に、2016年からスタートアップを創業して、CSOとして支えてきた経験があります。次の実用化シーズも、研究室から既に生まれてきています。アントレプレナーシップに興味のある方もコンタクトしてください。

求める人物像

私たちのグループは、非常に多様な専門家が協働するユニークな環境であり、いかなる専攻や専門性の方も歓迎します。工学と理学の幅広い分野で、意欲的な学生を探しています。 博士研究員まで含め、研究室の全員が、一つの分野から専門性の切り口を徹底して学び、他分野に専門性を持つ仲間とのコラボレーションの術を学び(不可避)、重要な課題に取り組みます。大切なのは、以下のマインドを有していることです(全てある必要は全くありません)。科学と工学のさまざまな分野をまたぐ創意工夫を通して、世界のバイオテクノロジーの未来を切り開く意欲を持つ学生さんのコンタクトをお待ちしています。

  1. 同じ学科、伝統的な研究、従来の専門性と言われる枠を外れることは怖くない

  2. 複数の専門性の掛け合わせで、自分だけのユニークな価値を開拓したい

  3. 海外・国内の超一流研究者とのコラボレーションに興味がある

  4. 自分のシーズアイデアを実現して世界に届ける(実用化まで)

少しでもマッチしそうなキーワードやフレーズは、以下の通りです。

  • 光学、マイクロ流体・MEMS、マテリアル工学、合成生物学、細胞生物学、生物物理学、化学分野

  • 分子・細胞外微粒子・1細胞・細菌・細胞間相互作用・オルガノイドまでを対象にした、バイオテクノロジー技術開発と生命科学研究、大規模データ解析、生命の物理的相互作用、データ駆動

研究室の特徴

  • 太田研のユニークな魅力は、非常に多様な分野のハイレベルな専門性を有したメンバーが、目的に合わせて密なコラボレーションを展開している点です。工学、生物学、データ科学の各分野の専門知識・技能を有するスタッフと共に学び、愉しみ、成長できる環境を提供しています。フラットにお互いの違いを尊重し、自由と責任感を持って、楽しい研究生活を送ってもらえるように工夫しています。

  • また、太田は先端研の10以上の生命系研究グループLSBMのディレクターを兼任しており、毎週の研究所内セミナーや、随時開催される海外・国内の第一線の研究セミナー、毎年の所内カンファレンスやリトリートの機会もあります。主体的に重要な生命医学の課題を学べる、色々な分野の学生さん・研究者と仲良くなれる、最先端機器へのアクセスがある、といった国内では得難い環境が提供されています。

  • 研究室に入ると、まず自分の強みとなる専門性を身につけるプロジェクトを太田やスタッフと相談しつつ決定し、フォーカスしてもらいます。個別のテーマを持って研究をスタートしますが、挑戦的なテーマも本人がやりたければ積極的に応援します。やがて自分の強みと広い視野を得て、世界を変える最先端の技術やサイエンスのコンセプト・発想を探してもらいます。

  • なお最初に考えられる個別のテーマは、ざっくり2つに分ければ、光学・流体・ハイドロゲル・遺伝子工学のいずれかを軸にした新たな融合技術の開発、またはラボのテクノロジーを応用した生物医学研究のいずれかです。いずれにせよ、情報技術周りは学んでもらいます。

  • 研究や開発の知識や技能はもちろんですが、異分野の専門家たちとコミュニケーションをとって協力して問題を解決していく技術、プレゼンテーション力と国際性、新しい技術の価値を突き詰めて発想する考え方も重要視しています。学会発表は積極的にしてください。また、ミーティングなど、英語でのディスカッション機会も多く、自然と英語を学ぶ環境でもあります。

    実用化も引き続き積極的に進めるので、アントレプレナーシップに興味のある方もどうぞ。

※まだ色々と迷っている段階で良いので、早めにメールまたは登録フォームを通じて連絡してください。特に、外国語のテストを受ける必要がある場合には、時期に注意してください。

 

卒業生の進路の例

  • ロックフェラー大学博士研究員(一人目の博士号取得者)

  • 東京大学定量研特任助教(一人目の研究員卒業者)

受験料、学費について

授業料、入学料、検定料の額 https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/admissions/tuition-fees/e03.html

奨学金や給与などの情報

東京大学の博士課程学生のほとんどが、十分な金銭的な支援を受けることができるようになっています。他にも、経済的に支援する方法を準備していますので、早めに相談してください。

 

生物医学や生物物理研究の目的に合わせ、光・電気・機械の独自ハードウェア技術を自在に組み合わせ、基盤プラットフォームを開発します。そのために必要な、光学系のリソースやマイクロ加工施設といったリソースを備えています。一度開発したプラットフォームから生物医学や応用分野での目的を横展開することで、様々な研究が実現されます。

太田研がある先端研では、生物学・医学・工学・情報科学の専門家が分野を越えて集まり、世界最先端の生物学・医学研究を展開するバーチャル協働組織Laboratories for Systems Biology and Medicine (LSBM)として活動しています。現在40歳前後の日本をリードする若手・中堅研究者へと世代交代が進んでおり、今後の高解像な細胞生物学を可能にするテクノロジー開発、世界を変えるようなタンパク質工学において、日本のバイオテクノロジーの一大拠点となることを目指しています。それぞれが世界の超一流研究者と連携しており、国内外を繋げた活発な共同研究が展開されています。また、これまで日本の生物学・医学研究をリードしてこられたベテランの先生方とも相乗的に連携しており、最新の次世代シークエンサーや大規模情報解析用の計算機など国内屈指のリソースも、共同で利用しています。

太田グループがユニークなのは、価値あるバイオテクノロジーの開発という目標に向けて、光や電気工学、マイクロ液滴・流体工学、生物医学、化学・マテリアル、という異分野が一箇所に結集して連動していることです。広々と実験を行うことができます。

光学:生物学:流体/マテリアル/化学 =1:1:1の比率で、研究室メンバーが構成されています。共同研究:東大、千葉大、阪大、筑波大、理研、ブリティッシュコロンビア大、BROAD (MIT/Harvard)、バーミンガム大、などなどです。比較的スタッフの多い研究室ですので、非常に手厚いガイダンスやトレーニングを受ける機会があります。

TECAN社の自動ロボットを用いて、私たちが人の手で開発した研究技術を自動化するテクノロジーを実用化しようとしています。今市場にある最先端の技術と共に、近い未来に世界から必要とされるまだ見ぬ最先端テクノロジーの開発と応用を進めています。